電気歯髄診断器

2016年3月6日

冷たいものがしみたことはありませんか?
歯の中にも神経や血管が通っています。これを歯髄といいます。

この電気歯髄診断器はその名の通り微弱な電流を流して歯髄の状態を確認する機械です。

虫歯になったときに健康な歯髄は虫歯だと痛みの信号で早めに気づかせてくれます。また、象牙質(歯の成分)を作り細菌の侵入を防ぎ、侵入してきた細菌の退治もしてくれます。

しかし、ぶつけたり、昔大きな虫歯を治療したような歯では歯の神経が気づかないうちに弱ってきていたり死んでしまっていることがあります。

歯の神経が死んでしまうと歯の中に細菌が侵入しても退治することができません。すると歯の中に細菌が住み着き増殖してきます。次に細菌は歯の根の先からさらに奥まで出ていこうとします。すると歯の根の先に炎症が起きて骨が溶けてしまいます(根尖性歯周炎)。
こうならないために、またはなってしまったときにする治療が根管治療とよばれます。歯の中をきれいにして細菌の再侵入を防ぐために根の中に詰め物をします。

根管治療が必要か、歯髄を残していけるか判断する基準の一つがこの電気歯髄診断器です。