福岡での小児歯科の事故について

2018年1月20日

先日、福岡県にある小児歯科医院での処置後、2歳の子が死亡したとの大変ショックなニュースがかけめぐりました。
その報道によると、今回の事故では歯科麻酔によるアナフィラキシーが原因ではないか?とのことでした。
歯科麻酔によるアレルギー反応が起こる場合は極めて少ないですが、0とは言い切れません。

しかし虫歯は自然に治るものではないため適切な治療が必要です。
子供の歯だからとおっしゃる方もいらっしゃいますが、乳歯であっても虫歯が大きくなると永久歯に影響がでることがあります。
しっかり治療を行うために、時には麻酔が必要な場合もございます。

当院では歯科麻酔の既往の有無、その時の状態など必ず確認します。
小児の場合、初めての歯科麻酔という方もたくさんいらっしゃると思います。初めて使用する際は微量投与し、様子をみて異常がなければ残りを注入するようにしています。
もちろん過剰投与は絶対に行いません。
それでも心配という方はアレルギー科を紹介しますので検査していただくか、もともと他の種類のアレルギーをたくさんお持ちで治療が心配という方は大学病院を紹介させていただきますので、ぜひ担当医におっしゃってください。

万が一、当院での治療中にアナフィラキシーショックが疑われる場合、酸素など完備しておりますので、可能な限り迅速に応急処置をして提携先である春日部救急病院に救急搬送させていただきます。

安心、安全な医療を提供できるように、より一層精進して参ります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

小児歯科医
片岡 茉耶