ダイレクトボンディング治療

2018年1月6日

先日、前歯の隙間を気にされている30代の男性が来院しました。

治療期間や歯質の保存(歯を削るかどうか)、費用など、よく相談をした結果コンポジットレジンを用いたダイレクトボンディング治療を選択することにしました。

コンポジットレジンという材料は、数十μm(マイクロメートル)のセラミックスの粒子と合成樹脂を混ぜ合わせたものであり、虫歯治療などに使われる白い詰め物のことです。

この治療法の最大のメリットは、御自身の健康な歯を全く削らないという点です。

従来、歯の形に悩む方への治療法としては「削って被せる」方法がとられており、健全な歯を削ってしまうことに抵抗を感じる方には受け入れ難い治療法でした。

コンポジットレジンは近年、材質の向上により、より審美的で、より耐久性の求められる部位へと適応範囲が拡大し続けています。

お口の中で直接材料を詰めて形を作りますので、高度な技術が必要となります。

日々の研鑽と知識・材料のアップデート、マイクロスコープや拡大鏡を使用することにより高精度の治療結果を得られるよう努めています。

歯科医師  荒岡大輔