せんげん台東口歯科院長ブログ 院長 伊藤 嘉洋

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2018/04/03(火)  院長の論文が世界中で引用されています。
 
先日、東京医科歯科大学 大学院インプラント・口腔再生医学分野の送迎会に参加してきました。

大学院の時に、インプラントの固定度を調べるOstellとインプラントと骨との接触率を比較する論文を、恩師である春日井教授の指導の元、書かせて頂きました。

その論文が現在では、医局で1番の引用数となっていると聞きました。

大変光栄かつ世界中で自分の関わらせて頂いた論文が必要とされていると聞かされて嬉しく思いました。


こちらの論文になります。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17986265/


院長
2018/02/28(水)  咬耗(こうもう) 噛むことで歯が減る
 
あらゆる病気に言える事ですが、早期発見、早期治療が、健康を保つために大切な事です。

歯科においても同様で、神経が残っている歯に関しては早期発見、早期治療が原則です。

子供も大人も神経が残っている歯、親知らずなどは早めに治すのが、基本です。

しかし、神経の無い歯であったり、咬耗と呼ばれる加齢による歯のすり減りに関してはどうでしょう?

これらに関してはただ再治療すれば良いと言う事ではありません。

まず神経が無い歯に関しては非常に高い知識と経験が必要となります。

再治療により状況が好転するのかどうか?

銀歯の土台に金属がどこまで使用されているのか?

痛くないのに、根っこの先に膿が溜まっているから治療した方が良いですと言われた方、一度神経の治療をしたのだが、何となく痛い気がしている方もこのブログを読んでいらっしゃるかも知れません。

まず神経の治療の後は他の歯とは違い、古傷のようなもので、体調が悪くなれば痛むし、すっきりしないと言う事は間違いの無い事実です。

神経を一度取った歯はしなりが無くなるので、歯牙破折と言う歯が割れる原因となるので、基本的に神経は取らない方が良い事は明らかになっています。

しかし、神経を取った後で痛む場合には、土台の状態、痛くて噛まない、触っただけでも痛い、などの臨床症状などにより、慎重に判断すべきです。

残念ながら日本の保険医療制度では処置をしないとお金がもらえないので、しない方が良いとアドバイスすると歯科医師が損してしまうので、ほとんどの医院では処置を勧めます。

当医院では経験も知識も豊富な神経の治療の専門のドクターがおりますので、是非、ご相談ください。


また、咬耗と呼ばれる歯のすり減りに関しても、極めて慎重な判断が必要です。

先日、ある患者さんからすり減りをどうにかして欲しいと言われました。

すり減りを詰め物で治せば良いのでは無いか?そう考えるのは不思議ではありませんが、すり減ってきた原因は何なのでしょうか?

歯のすり減りとは包丁の刃こぼれといっしょです。

刃こぼれした包丁の先に刃を足せますか?

人間の歯も同じです。

すり減りの原因は何か?物を切るための切歯、前歯で臼のようにすり潰す噛み方をしている事が原因です。

磨り減った前歯だけを治すのか?前歯がすり減ると言う事は奥歯もすり減り、前歯が強く当たるようになっているのです。

では全体的にすり減る前の状態に戻すにはどうしたら良いのでしょうか?

元の状態と考えられる高さにしたマウスピースを入れて生活してその高さで受け入れらるのかを確認します。

というのも、全体的に年月をかけて磨り減った状態から元の高さに戻そうとすると自然な状態から無理に高さをあげるので、顎の関節に負担をかけてしまい、口を開けにくい、閉じにくいなどの顎関節症を引き起こす恐れがあります。

さらにそんな思いをして噛み合わせをあげても、人間の噛み方は変わる事がないので、歯にかかる負担がより強くなり、被せたものが取れてしまったり、根っこが割れてしまうと言った更に状況を悪化させる事になる事が多いのです。

大変な思いをして治療したのに、元より噛みにくくなって喜ぶのは誰でしょうか?

保険診療は各々が負担金を支払う事により、病気にかかった方に医療を提供できる優れたシステムですが、処置をしないと収入が得られないシステムになっています。

近年は高齢化社会の進行により、医療費の削減が図られています。

このため、本当に困っている人にやるべき医療ができなくなるという悪循環を生むのです。
2018/01/20(土)  福岡での小児歯科の事故について
 
先日、福岡県にある小児歯科医院での処置後、2歳の子が死亡したとの大変ショックなニュースがかけめぐりました。
その報道によると、今回の事故では歯科麻酔によるアナフィラキシーが原因ではないか?とのことでした。
歯科麻酔によるアレルギー反応が起こる場合は極めて少ないですが、0とは言い切れません。

しかし虫歯は自然に治るものではないため適切な治療が必要です。
子供の歯だからとおっしゃる方もいらっしゃいますが、乳歯であっても虫歯が大きくなると永久歯に影響がでることがあります。
しっかり治療を行うために、時には麻酔が必要な場合もございます。

当院では歯科麻酔の既往の有無、その時の状態など必ず確認します。
小児の場合、初めての歯科麻酔という方もたくさんいらっしゃると思います。初めて使用する際は微量投与し、様子をみて異常がなければ残りを注入するようにしています。
もちろん過剰投与は絶対に行いません。
それでも心配という方はアレルギー科を紹介しますので検査していただくか、もともと他の種類のアレルギーをたくさんお持ちで治療が心配という方は大学病院を紹介させていただきますので、ぜひ担当医におっしゃってください。

万が一、当院での治療中にアナフィラキシーショックが疑われる場合、酸素など完備しておりますので、可能な限り迅速に応急処置をして提携先である春日部救急病院に救急搬送させていただきます。

安心、安全な医療を提供できるように、より一層精進して参ります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


小児歯科医
片岡 茉耶
2018/01/14(日)  インプラント講習
 
毎週土曜日治療させていただいております橋本健太郎です。

昨年は荒岡先生とともに月に一度、土日にインプラントの講習会に参加してきました。
予約に関してご迷惑おかけいたしました。

インプラントはなくなった歯の代わりに人工の根っこを骨に埋め込み、その上に被せものをしていく治療です。

この講習会でトップレベルの先生方のお話を聞くことができました。
講師の先生方の治療後を見せていただきました。
インプラントに関してもさまざまな考え方やスタンスがあることがわかりました。
しかし、基本となるのは患者さんの為になるよう治療していくということでした。

講義だけでなく、実習でも様々な会社のインプラントを体験をさせていただきました。

この経験を患者さんに還元していけるよう努力していきたいと思います。
2018/01/06(土)  ダイレクトボンディング治療
 
先日、前歯の隙間を気にされている30代の男性が来院しました。

治療期間や歯質の保存(歯を削るかどうか)、費用など、よく相談をした結果コンポジットレジンを用いたダイレクトボンディング治療を選択することにしました。

コンポジットレジンという材料は、数十μm(マイクロメートル)のセラミックスの粒子と合成樹脂を混ぜ合わせたものであり、虫歯治療などに使われる白い詰め物のことです。

この治療法の最大のメリットは、御自身の健康な歯を全く削らないという点です。

従来、歯の形に悩む方への治療法としては「削って被せる」方法がとられており、健全な歯を削ってしまうことに抵抗を感じる方には受け入れ難い治療法でした。

コンポジットレジンは近年、材質の向上により、より審美的で、より耐久性の求められる部位へと適応範囲が拡大し続けています。

お口の中で直接材料を詰めて形を作りますので、高度な技術が必要となります。

日々の研鑽と知識・材料のアップデート、マイクロスコープや拡大鏡を使用することにより高精度の治療結果を得られるよう努めています。


歯科医師  荒岡大輔
2017/11/10(金)  子どもの歯磨き
 
院長の長女は家での歯磨きはやりますが、小児科や歯科でなかなか口を開けたがりません。
下顎前突であることは間違いないため、はやく専門医に診てもらいたいのですが、今のところ実現できていません。

そのような話から、小児歯科専門医の菊地先生にコラムを書いていただきました。

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ご家庭でお子さんが口を開けてくれなくて困ることはありませんか? 
歯磨きのとき嫌がって困っていると、多くの親御さんから話しを聞きます。

さて、すべてのこどもが歯磨きが嫌いなのでしょうか?
また、磨いていればむし歯にならないのでしょうか?
答えはイイエです。

乳歯が生え始める時期は離乳開始時期と重なり多様な感触と味に慣れ親しむ大切な時期です。
お腹が満たされ優しい言葉や笑顔にくるまれているとき、あるいは眠くてうとうとしているとき、突然硬くてトゲトゲした歯ブラシを口に突っ込まれ、優しくて暖かいはずのおかあさんの手が唇やほっぺをぎゅうぎゅうしたらどうでしょう?
歯が生えてきたからといって、こどもには歯磨きをされる意味が理解できませんし、こどもの心理状態や口の中の状態を配慮しない歯磨きは、こどもにとって不快な感覚体験として記憶されることがあります。
確かに、歯を磨くことでむし歯の予防や再石灰化の機会を与えることができますが、日常の食事や間食、飲み物の回数や内容、睡眠と言った生活習慣にもむし歯の原因や予防のヒントは隠されています。

本来、歯ブラシはされて嫌なことではなく、親子の至福の触合いタイムだと思いますし、きれいにされて気持ち良いことだと考えます。
つまり、こどもの口の中の状態や心理状態に配慮した歯磨きが大切なのです。
具体的には、[きれいにしてもらうことは気持ちが良いこと=大事にされて幸せな気持ち]と感じられることが大切です。
歯が生える前からの顔や口の周囲・口の中への気持ちの良いタッチがこの感覚を育て、ひいては自分の身体に興味を持ち自分で磨こうとする意欲(セルフケアのこころ)につながっていきます。こどもの意欲を育てながら上手に磨けないところを仕上げ磨きしてあげ、少しずつ磨き方を伝えていきます。 また、むし歯予防には口の中のケアも大切ですが、日々の生活習慣も大きな影響力を持ちます。
具体的な内容については、ご興味ある方は小児歯科担当医にお知らせ下さい。
2017/11/02(木)  金銀パラジウム合金
 
銀歯、銀歯と言いますが、実際は金、銀、パラジウム合金と呼ばれる金12パーセント含有の合金です。
このため、金価格の高騰により保険診療におけるコストの上昇が起こっています。
当医院では保険で認められる中でも最高級の金属を使用しています。
何故なら腕の良い技工士に最高級の材料で、保険範囲内で最高の仕事をしてもらうためです。
この事は経営を圧迫しスタッフの手が空かず、皆様の予約電話に出るまでにお時間いただいております。何とかベストの仕事を提供できますよう頑張ってまいりますので、どうか宜しくお願い致します。
2017/11/01(水)  泌尿器科の先生の講演を聞いてきました。
 
先日、東京医科歯科大歯科同窓会主催の東京医科歯科大学医学部、泌尿器科の教授を務められた木原先生の講演会に行ってまいりました!

歯科と泌尿器科、体の入り口と出口なのですが、実は縁が深いのです。

歯科ではなるべく削らない、抜かないミニマルインターベンションを目指すようになっているのですが、木原先生は泌尿器科において腫瘍に対しても最小限の処置を行う権威なのです。

悪いところは全部取るものと考えられていた泌尿器科でも木原先生のミニマル創手術が一般的になっているとの事でした。

生活に密着する器官に対しての最小限のアプローチ、歯科でも考えられている同様なアプローチが今、泌尿器科でも勧められているとは大変に勉強になり、またそのために一層努力していこうと決意を新たに致しました。
2017/09/15(金)  トライオートZX2
 
Tri Auto ZX2(トライオートZX2)

根管治療(歯の根っこの治療)の世界では“三種の神器”と呼ばれているものがあります。マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)、歯科用コーンビームCT、ニッケルチタンファイルです。

トライオートZX2とは、その内のニッケルチタンファイルを回転させるためのモーターのことで、最近発売されたばかりの最新の器具です。

「たかがモーター?」とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、この新しいモーターの特徴は、“より安全に”、“より効率的に”、“より綺麗に”神経の管を清掃できるように改良された器具です。
簡単に説明すると、ニッケルチタンファイルにかかる負担が大きくなると自動的に負担を小さくして、“より安全に”器具が使用できます。そして器具の負担を抑えながら、削らないといけないところはしっかり削って、“より効率的に”治療を進めます。さらに、ニッケルチタンファイルの柔軟性を十分に生かして、余計な歯は削らず、“より綺麗に”神経の管の形を整えます。

このような優れた機能により、細い神経の管や、曲がった神経の管でも、さらにクオリティの高い治療ができるようになりました。

当院では患者様の歯の状態に合わせて、Tri Auto ZX2を含めた、根管治療の“三種の神器”を活用して治療させて頂いております。根管治療でお悩みの方は是非一度御相談ください。
2017/08/05(土)  リグロスについて
 
成長因子を用いた世界で唯一の歯周組織再生剤である「リグロス®」についてご紹介したいと思います。

「リグロス®」は組換え型ヒトbFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)を有効成分とする世界初の歯周組織再生医薬品です。歯周病は主に歯と歯ぐきの間に付着したプラークや歯石によって生じる慢性炎症疾患で、炎症の進行とともに歯を支えている歯槽骨などの歯周組織が徐々に破壊され、これを放置すると最終的には抜歯に至ることがあります。進行した歯周炎では、歯周組織の破壊を阻止するために「フラップ手術」と呼ばれる外科手術が実施されることがありますが、「リグロス®」はこのフラップ手術の際に欠損部に塗布することによって、歯周組織の再生を促します。
 当院では歯周組織再生剤という新たな選択肢を提供することで、より多くの患者様のお口の健康に貢献できると期待しております。